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粉河町内の文化財
粉河町指定文化財
粉河町文化財保護条例第三条の規定により、
粉河町指定文化財に指定(平成10年2月28日)
鞆淵八幡神社摂社若宮社と高良社
・指定種別:建造物
・員数:2棟
・所在地:那賀郡粉河町中鞆淵58番地
・所有者:鞆淵八幡神社宮司 田中照巳



鞆淵八幡神社が建立されて久しく、破損がひどくなったので弘安2年に造営をし直している。「鞆淵園遷宮置文」弘安2年(西暦1275年)12月21日の史料の中に、若宮・高良・竹内社が記されていて、本殿とともに摂社も非常に古くから存在していたことがよくわかる。
鞆淵八幡神社の摂社は、右側に若宮社、左側に高良社がある。若宮社の祭神は、仁徳天皇で、高良社は竹内宿禰である。両者ともに檜皮葺三間社流造りで、江戸時代中期(18世紀前半)の建立である。
建築様式は、両者ともに身舎全面を解放にし、前面柱節から後退して各柱間に板扉をつけている。外陣は、組物の下端で天井を張り、内陣は桁上端に天井を張っている。庇虹梁は、絵様を彩色で描いている。身舎と庇間は妻では海老虹梁でつなぎ、中柱節では手挟みでおさめている。正面組物は出三斗となっている。両社ともに全般的に似た形式である。
八幡社の建物の配置、静かな境内、杉・檜の老樹に覆われた森、小規模の両社であるが、この全体像の中では欠かせない文化財である。